高血圧とEDの関係~その2 2014.12.7
こんにちは、事務の井上です。
前回→高血圧とEDの関係~その1の続きで、「高血圧とEDの関係」についてです。
・高血圧の原因は?
・高血圧になるとどうなるの?
まず高血圧の原因ですが現在、原因が特定できている場合とそうでない場合で大きく分けて2種類あります。
原因がよくわからない「本態性高血圧」と、特定の原因が明らかになっている「二次性高血圧」に分けられます。
現在の医学では、「本態性高血圧」の方の割合がかなり多く、現在の医学のレベルでは高血圧に関しては原因があまりよく判っていない場合の方が多いのです。
「本態性高血圧」は、肥満・飲酒・塩分の過剰摂取等の食生活や運動不足、ストレスなどからなる環境要因が主因として疑われており、さらに多くの要因の相互作用の結果と考えられています。
「二次性高血圧」に関しては、次のような原因があります。
1.腎性高血圧(腎炎、多発性のう胞腎、慢性腎盂腎炎など)
2.血管性(腎血管性高血圧、大動脈炎症候群、大動脈縮窄症など)
3.内分泌性(原発性アルドステロン症、Cushing 症候群など)
4.神経症(脳腫瘍、脳炎、脳幹部血管圧迫など)
次に高血圧になるとどうなるのか。
高血圧の状態を放置していると、動脈硬化を促進し、脳卒中や心疾患、慢性腎臓病などの病気につながります。
脳卒中→脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など。
高血圧によって最もリスクが高いのが、脳卒中です。
収縮期血圧(最高血圧)が10mmHg高くなると、脳卒中のリスクが男性で約20%、女性で約15%高くなります。
脳卒中は命が助かっても、運動障害や言語障害心疾患→心筋梗塞、狭心症など。
高血圧は、心疾患のリスクも高く、特に男性に影響が大きく、収縮期血圧が10mmHg高くなると、心筋梗塞や狭心症の危険度が約15%も増加します。
慢性腎臓病→血圧が高いと腎臓にも大きな負担がかかり、血液中のナトリウムなどの排泄がうまくいかず、さらに血圧が高くなり悪循環を起こしやすくなります。
慢性腎臓病を起こすと、脳卒中や心筋梗塞による死亡率も高くなります。
ここまで「高血圧」について書きましたが、次回が最後の「高血圧とEDの関係~その3」です。