熱中症 2013.7.27
こんにちは。
浜松町第一クリニック大宮院 院長の仲川です。
暑い中で作業を続けていると…どんどん汗をかいて…そのまま放置していると…………大変なことになりますよっ
ってな具合で不安を煽るテレビ番組ありますよね。煽るのがイイのかどうか、はさておき。熱中症は確かに重篤な病気です。注意するに越したことはありません。 厚生労働省埼玉労働局でも、熱中症を防ごう、とパンフレットを作成し啓蒙活動が行われています。死亡事故も毎年発生しています。
わかりやすい熱中症の分類がありましたので転載を。
分類において、Ⅰ度、Ⅱ度、Ⅲ度、と進むにつれて重症化していきます。Ⅱ度、Ⅲ度ともなればかなり重篤となるケースも少なくありません。 せめてⅠ度のうちに、もしくは熱中症とならないように、注意しておきたいですね。対策として、作業時間短縮や熱への順化(徐々に慣らしていく事)、そして水分及び塩分摂取があります。 その部分の抜粋ですが◎自覚症状の有無に関わらず、作業の前後、作業中の定期的な水・塩分の摂取を指導してください。摂取を確認する表の作成、作業中の巡視における確認などにより、その摂取の徹底を図ってください。 ※作業場所のWBGT値がWBGT基準を超える場合、少なくとも0.1〜0.2%の食塩水、またはナトリウム40〜80mg/100mlのスポーツドリンク・経口補水液などを、20〜30分ごとに、カップ1〜2杯程度摂取することが望ましいところです。
と、なっています。簡単に言えば、水分と塩分をちゃんと摂ってね、とまあそれだけの話なのですが、『ナトリウム40〜80mg/100mlのスポーツドリンク・経口補水液』スポーツ飲料として代表的なものを例として
ポカリスエット 100mLあたりナトリウム49mg
アクエリアス 100mLあたりナトリウム40mg
グリーン ダ・カ・ラ 100mLあたりナトリウム40mg
ゲータレード ラン 100mLあたりナトリウム51mg
スーパーH2O 100mLあたりナトリウム42mg
アミノサプリ 100mLあたりナトリウム55mg
こういったものがあります。お茶などの水分のみを摂取するよりは、こういったミネラルの含有したものを摂取すべきだと思います。
しかしながら、より過酷な作業であったり、作業時間が長くなっている場合…発汗によるナトリウムの喪失がより多いケースでは、こういったスポーツ飲料によるナトリウムの補給が間に合わず、スポーツ飲料を飲んでいるのに熱中症になってしまう可能性も否定できません。 その場合、スポーツ飲料だけではなくて塩分も同時に摂取するようにするか、よりナトリウム含有が多い飲料の摂取をするのが良いかと思います。CMなどでもやっている経口補水液、オーエスワンですが、100mLあたりナトリウム115mg となっています。 スポーツ飲料と比較すると約2倍の含有ですね。別に多けりゃ良いというものでもありませんし、必要な場合には、より気を付けて頂ければと思います。
ED治療においても、熱中症・およびその前段階の脱水状態は天敵です。治療薬を内服したとしても、脱水状態においては陰茎海綿体に流れる血液も十分確保できません。 なかなか自覚しずらい病態ではありますが、夏場はこまめに水分摂取を心掛けていただけますようお願いいたします。