バイアグラと男性ホルモンの関係 2013.6.29
こんにちは。
大宮院の仲川です。
先日の記事で、気になる点があるという話を最後にしておりましたが、こちらです。
The physical effect of Viagra magnifies the effect of testosterone on the brain's pleasure centres.
なるほど。
テストステロンとは、男性ホルモンのことだと考えて頂ければと思います。
バイアグラの影響でテストステロンが増える…?
という事で、これに関しても調べてみました。
Salivary 8-OHdG: a useful biomarker for predicting severe ED and hypogonadism.
こちらは無料で全文を見ることができず、Abstractのみの紹介となってしまいます。
帝京大学の堀江教授らのグループの研究結果の論文です。
勃起不全症患者における酸化ストレス及びテストステロン値に対するシルデナフィルの効果
↑が研究デザインとなっているようです。
テストステロンに関する結果のみ抜粋させて頂きますと、
Treatment with sildenafil for 6 months significantly increased the total serum testosterone
(426.4 +/- 174.8 vs. 569.6 +/- 146.1 ng/dL, P = 0.021)
and salivary testosterone levels
(56.1 +/- 22.3 vs. 110.0 +/- 48.4 pg/mL, P < 0.001)
6ヶ月間バイアグラを使用する前後で比較すると、血中のテストステロンの増加 426.4±174.8 →→ 569.6±146.1 ng/dL (P=0.021)
唾液中テストステロンの増加 56.1±22.3 →→ 110.0±48.4 pg/mL (P<0.001)
といった結果が認められたそうです。
P=0.021程度の信頼度ではありますが、テストステロンの上昇が認められている様です。
もっとも、6ヶ月間毎週末バイアグラを定期的に使用した場合、となっていますし、数回使うだけで男性ホルモンが上昇するという訳でも、使用してすぐに上昇する訳でもないかと思いますので、その点は注意が必要ではないかと思います。