米ファイザー 続報 2013.5.22
こんにちは。
浜松町第一クリニック大宮院 院長の仲川です。
先日、アメリカのファイザー社がバイアグラ直販サイトを開設する事を発表したというニュースをお知らせしました。
それに関連し、米ファイザー社のホームページにプレスリリースがありましたので紹介させていただきます。
Facing Off Against Counterfeit Online Pharmacies
記載されている内容は、前回お伝えしたものとほぼ同じで特に真新しい情報が増えた、ということもないのですが、一点気になった部分も。
前回ブログでも同じ部分を指摘させていただいたのですが、『buy Viagra』(バイアグラ購入)というキーワードで検索した際に検索で出てきた上位22サイトのうち80%で偽造バイアグラが取り扱われていた、という部分です。もう少し詳しい内容が書かれていました。
the fake Viagra pills contained the active ingredient, sildenafil citrate, the amount was only 30 percent to 50 percent of what was advertised.
この部分です。つまり、表示の30〜50%程度しか、有効成分のシルデナフィルが含まれていなかったのだそうです。 簡単に言えば、『バイアグラ100mg錠として売られていても、中身は30〜50mgしか有効成分は入っていなかった』ということなのだと思います。
ここも怖いところだと思います。と言うのも、当院にいらっしゃる方も、多くが友人から譲り受けたり、インターネット通販で手に入れたりといった身元がよくわからないED治療薬を使った事があるとおっしゃっています。 そして、『効果がなかったから偽物だったのかなあ』と言う方もいるのですが、『いや、飲んで効いたから本物だと思うよ』とおっしゃる方がかなり多いのも現状です。
今となってはそれを確認する方法はないのですが、『偽物であっても有効成分が少なめに入っている』というケースもあるとのこと、つまり『飲んで効いたから本物である』などという、簡単なことではないのです。
そうは言っても、『でも多少薄めてるだけなんだから別にいいでしょ、自分は使ってて問題ないし』と、きっと多くの方が考えているのでしょうが…残念ながら、『どのような薄め方をしているのか』といったのをご覧いただければ、私が危惧しているのが何なのか、ご理解いただけるかと思います。
ファイザー社にて公開されている、劣悪な環境で偽造されている模様を紹介させていただきます。
以下ご覧下さい。
-------
ラベルの印刷機。汚いですね
本物と偽物を並べて撮った写真です。
『外見で判断出来るでしょ』などと言う人もいるのですが、困難なケースの方が多いです…
綺麗な色をしてますが、これは『ペンキ』です。
偽造品製造に使われています。ペンキを飲むのはやめておいた方が良いかと思います。
製造工場の機器です。
極めて非衛生的な場所で行われています。
汚水に付けられた薬剤ビンの数々…