ED治療薬の禁忌について 2013.3.28
こんにちは。
浜松町第一クリニック大宮院 院長の仲川です。
今までは、基本的にED治療薬により親しみを持ってもらおうと、安全面を強調した話が多かったと思うのですが、今回はそうではない部分、ED治療薬の禁忌について取り上げたいと思います。
ちなみに『禁忌』とは人体に悪影響を及ぼす危険がある薬剤の配合や治療法を避けて行わないようにすることです。
バイアグラ・レビトラ・シアリス、それぞれに飲み合わせが悪い薬剤があったり、とある持病がある人は飲んではいけなかったり、細かい話はいくつかあるのですが、その中でも最も可能性が高いのが心臓および脳の病気・既往がある場合です。
こういった場合は、薬剤使用の可否を慎重に判断しないといけません。
当院クリニックホームページにも細かく記載あるので、いくつか掻い摘んで。
心筋梗塞や脳梗塞・脳出血の既往がある場合は、6ヶ月以上経っている事、そして主治医から性行為などが問題ないと、ちゃんと許可が出ている必要があります。(シアリスのみ、心筋梗塞後3ヶ月以上経過していればOKとされています)
続いて、飲み合わせについて。
硝酸剤あるいは一酸化窒素供与剤、ニトログリセリン・亜硝酸アミル・硝酸イソソルビド、を使用している方も、この3つのED治療薬を使用することはできません。
理由としては、これらの薬とバイアグラ・レビトラ・シアリスを併用すると、血圧が過度に下がってしまう可能性があるからです。
当院までわざわざご来院いただいている患者さまには大変残念だとは思うのですが、こういった理由がある以上、処方は出来兼ねる旨、お伝えしています…
しかし、中には、禁忌薬を常用しているにも関わらず、「前の病院/クリニックではED治療薬の処方を受けて大丈夫だったので処方して欲しい」といった事をおっしゃってくる方もいらっしゃいます。
ご本人さまの訴えしか判断材料がありませんので、どこまでが本当だったのか分からない部分もありますが、『禁忌』となっているからにはそれ相応の理由がありますので、『前に飲んで大丈夫だったんだから大丈夫』とはいきません。
そういった判断のためにも、普段、病院やクリニックにて処方を受けている場合は、その内容・お薬名が分かる様にしてご来院頂けたらと思っています。
何よりもご本人様の健康のために、宜しくお願い致します。