ウデナフィルUdenafil ザイデナZydena 2013.3.23
こんにちは。
浜松町第一クリニック大宮院 院長の仲川です。
新しい情報、とは言えないのですが、海外薬剤情報として。
まずは、2011年12月19日のMeiji Seikaファルマ株式会社のプレスリリースをご覧下さい
-------
「ウデナフィル」に関するライセンス契約締結のお知らせ 2011年12月19日
Meiji Seikaファルマ株式会社(代表取締役社長:松尾正彦、以下「Meiji」)と東亞製薬株式会社(代表理事社長:金源培、以下「東亞」)は、東亞が創出した「ウデナフィル」の日本国内における開発および販売に関するライセンス契約を締結しましたのでお知らせします。
Meijiは、ライセンス許諾の対価として、契約締結時一時金、開発進捗に応じた開発一時金、および販売額に応じた実施料を東亞に支払います。
「ウデナフィル」は5型ホスホジエステラーゼ(PDE5)の選択的阻害薬で、韓国をはじめロシア、フィリピンなど世界数カ国で既に勃起不全治療薬として販売されており、米国では勃起不全治療薬に加えて前立腺肥大症治療薬としての開発が進められています。
Meijiは「ウデナフィル」の前立腺肥大症治療薬としての開発に着手します。
前立腺肥大症は、加齢に伴い前立腺が肥大化することで尿道が圧迫され、残尿感、尿意切迫感、頻尿などの排尿障害がみられる疾患です。主な治療薬としてはα1遮断薬や5α還元酵素阻害薬が使用されていますが、
「ウデナフィル」は、PDE5阻害作用により肥大化した前立腺の緊張を和らげることで症状を緩和する薬剤で、副作用の少ない前立腺肥大症への新たな治療選択肢として、日常生活の質の向上を提供できるものと期待されています。
Meijiと東亞は本年9月、バイオ後続品に関する戦略的包括契約を締結していますが、今回の提携は両社の良好な関係を新薬開発の領域へも拡大するものです。これまでに両社が培った独自の医薬品開発に関する技術とノウハウを結集し、「ウデナフィル」の日本国内における早期上市を目指します。
以上
-------
成分名はウデナフィル(Udenafil)、薬品名としてはザイデナ(Zydena)※当院では取り扱っておりません。
ご覧の通り、韓国Dong-A Pharm.が開発した薬剤です。
日本では前立腺肥大薬として厚労省の認可を取るべく準備が行われている様子ですが、この薬の機序はすでに日本でED治療薬としてされているバイアグラ・レビトラ・シアリスと同様にPDE5阻害薬です。 ED治療薬としても十分に効果が期待出来ると思われ、韓国を始めとした海外ではED治療薬として販売されています。
日本では、あくまで前立腺肥大に対する薬剤としてであり、現時点でED治療薬として販売が始まる予定はありません。どうしてもザイデナをED薬として使いたい!!!という人には残念ですが…
日本において、まずは既存のED薬3種をお使いになってみてくださいというのが厚労省及び各製薬会社の見解なのかなとも思います。
また、これまでもお伝えしている事ではありますが、インターネットでの個人輸入代行などは大変危険ですので、ザイデナをそのような手段で入手しようとなさらないで下さい。