薬の効き方 2013.3.1
こんにちは。
浜松町第一クリニック大宮院 院長の仲川です。
ここ最近、全国的にとても寒い日が続いていますね。
クリニックのある大宮駅周辺も、朝晩はかなり寒く、氷点下となる日もあります。
もう少しで春直前ですし、皆様も体調に留意して過ごしていきましょう。
最近の記事では、趣味的な話ばかりで医学的な話題から少し離れてしまいました。
たまには、書こうかと思います。
みなさま、「おくすり」に対してどういったイメージをお持ちでしょうか。
といっても、普段健康な方は触れる機会も少ないですし…
薬局の様子を想像してみるのが一番わかりやすいでしょうか。
ありとあらゆる薬剤が陳列されています。
そして、その形状も様々です。
例を挙げると
飲み薬として「錠剤」「カプセル」「粉薬」「水薬」があり外からくっ付けるものとしては「塗り薬」「貼り薬」「目薬」があります
また、お尻から入れる「坐薬」もありますね。
病院に行けば、皆様あまり好きではないでしょうが「注射薬」もありますし喘息の方がお使いになる事の多い「吸入薬」というものもあります
こういった薬剤が、どのような経路で効果を出すのか、という点を簡単に説明すると…
「塗り薬」「貼り薬」「目薬」といった薬剤は、患部に直接塗布する場合が殆どですので、使用すればすぐに効果を出してくれる、というのはイメージしやすいかと思います。
吸入薬も、薬剤が気管支に直接届く事で効果を発揮しています。
しかし、「錠剤」「カプセル」「粉薬」「水薬」といった、飲み薬については、口に入れただけですぐに効果が出てくるというものでもありません。
内服し、その薬剤が消化吸収され、患部に届く、…といった経過をたどって、初めて薬の効果が出てくるのです。
その為、内服薬は「内服した時点」と「効き目が出てくる時点」のタイムラグが生じる事となります。
当院にて処方しているED治療薬「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」は、このタイムラグがおおよそ「20-50分程」と言われています。
裏を返すと、内服してから1時間弱程は薬剤の消化吸収が行われている、ということになります。
そして、ここが一番重要なのですが、ED治療薬の消化・吸収をしている時に、他の食べ物や飲み物がお腹に入っていると、ED治療薬の消化・吸収の邪魔をしてしまい、薬の効果が出なくなってしまうのです。
当院にて、内服と食事のタイミングについて重ねて説明しているのはこういった理由があります。
どのようにタイミングをずらせばいいか。食事の消化吸収にかかる時間は、軽食程度であれば2時間
1食分しっかり食べた場合は6時間
と言われていますので、これ以上の時間を空けるようにして下さい。
そして内服後は、40分以上開けてから食事を摂るように心掛けて下さい。