不妊治療の種類2021.7.27
大宮院の仲川です。
今回は、前回ブログの続きとなります。
まず、不妊症の定義です
日本産科婦人科学会
http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=15
「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義しています。
しかし、女性に排卵がなかったり、子宮内膜症を合併していたり、過去に骨盤腹膜炎などにかかったことがあったりすると妊娠しにくいことが分かっています。このような場合は、上記の定義を満たさなくても「不妊かもしれない」と考えて検査や治療に踏み切った方が良いこともあります。また、男女とも加齢により妊娠が起こりにくくなることが知られており、治療を先送りすることで成果が下がるリスクを考慮すると、一定期間を待たないですぐに治療したほうが効果的である場合もあります。
簡単に言うと
「性生活が1年あるのに妊娠しない」状態を不妊と言い
年齢が高かったり、持病があったりする場合は、1年待たずとも不妊と考えてもよい
その場合は
不妊治療を行った方が、妊娠する可能性を高めることが出来る
という事になります。
続いて、不妊治療についてです。
男性因子・女性因子、それぞれを詳しく検索します
日本生殖医学会
http://www.jsrm.or.jp/public/funinsho_qa04.html
原因がわからない場合(こういったケースも多いです)、排卵と受精を補助する治療を行います。一般的には、
タイミング法
(→排卵誘発法)
→人工授精
→体外受精
というように、
数周期で妊娠しない場合に治療法をステップアップさせていきます。
簡単に説明すると
- 排卵のタイミングに合わせて性行為するタイミング法
- 排卵のタイミングで子宮の中に精液を注入する人工授精
- 採卵した卵子と精子を培養室で受精させる体外受精
の3つです。
今回はここまでです。
次回は、不妊治療におけるED治療薬の立ち位置について書きたいと思います。
・浜松町第一クリニック 大宮院
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