風疹にご注意!!2018.9.11
こんにちは、浜松町第一クリニック大宮院 井上です。
風疹が首都圏中心に患者数を増やしています!!!
8月28日の記事によると風疹の患者が先月下旬以降、首都圏を中心に徐々に患者が増えていて、全国の医療機関から8月19日までに報告されたことしの全国の患者数は184人と、前の週よりさらに43人増え、去年やおととしの1年間の患者数をすでに上回っています。
国立感染症研究所は、妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんに障害がでるおそれがあるため、特に、今後、妊娠する可能性のある女性や妊婦の家族などはワクチン接種が必要か検討してほしいとしています。
都道府県別では、千葉県で62人、東京で47人、埼玉県で11人、神奈川県と福岡県で9人などとなっていて、首都圏の患者が全体のおよそ7割を占めています。
国立感染症研究所は、妊娠している人はワクチンを接種することができないため、今後、妊娠の可能性がある女性や妊婦の家族など周りにいる人で、風疹に感染した経験がなくワクチンを2回接種した記録もない人は、ワクチンの接種を検討してほしいとしています。
患者の数は男性が女性の3倍以上 30代~50代多い。国立感染症研究所によりますと、風疹のワクチンの定期接種の制度は年代によって変わってきました。
平成2年4月2日以降に生まれた人は、男女ともに2回のワクチン接種が行われています。
それ以前は制度が異なり、女性では昭和37年4月2日以降に生まれた人は1回のワクチン接種が行われました。
それよりも上の世代の女性はワクチンの定期接種はありませんでした。
ここからが必見です。
一方の男性は、昭和54年4月2日から平成2年4月1日までに生まれた人は1回のワクチンの接種が行われました。
しかし、昭和54年4月1日以前に生まれた男性は1回も接種が行われていません。
このため、男性の39歳の一部と40歳以上で相対的に免疫が十分でない人が多く、感染しやすい世代とみられています。
ただ、風疹の感染が広く起きていた比較的、高齢の人たちでは自然の感染で免疫がある人も少なくないとみられています。
一方、ワクチンの定期接種が行われている年代でも、なんらかの事情で接種できなかった人が一定数いるとみられています。
8月19日までに風疹の感染が報告された全国の184人の患者の内訳をみると、性別や年齢別で大きな差がみられます。
性別で見ると、男性が143人なのに対して女性が41人と、男性の患者が女性の3倍以上に上っています。
さらに男性を年齢別にみると、30代から50代が全体の79%を占めています。
その一方で、若い女性でも件数は少ないものの感染が確認されていて、ことしはこれまでに20代の女性の感染事例がすでに19例あるということです。
皆様の中にも上記の予防接種を行っていない時期の方が多数いらっしゃると思います。
当てはまる方は、風疹の予防接種をお薦め致します。