偽造ED治療薬による健康被害!! ~浜松町第一クリニック大宮院院長ブログ

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偽造ED治療薬による健康被害!!2017.2.28

こんにちは、浜松町第一クリニック大宮院 井上です。

ブログでも書いていますが、いまだに沢山の偽造薬が出回っており、被害を受けている方が多く見受けられます。

ただお薬が効かなかっただけならまだしも、健康被害を受けてからでは遅いのです。

【健康被害例】
■ 2008年2~5月にシンガポールにおいて、血糖降下薬グリベンクラミドが含まれていた偽造シアリスやその他の漢方薬(いわゆる精力剤)を服用した複数の男性が低血糖による昏睡などの重篤な症状を呈した事件があります。

確認患者数40人、疑いのある患者87人のうち7人が意識障害を起こし、4人が死亡しました。

血糖降下薬グリベンクリミドが43㎎含まれていたことによる低血糖が原因でした。 (グリベンクラミドの1日最高服用量は10㎎)

インターネット上では「正規品のシアリスを格安で郵送する」とうたっていました。

本件での健康被害40名、意識障害7名、うち死亡4名。


■ 2011年4月に奈良県薬務課はいわゆる「偽造シアリス」による健康被害を発表しています。

海外からの個人輸入によって入手される医薬品の半数以上に偽造品、模造品が含まれていることは以前から報告されていましたが(WHO、イギリス医薬品局等発表)、国内で偽造ED治療薬による重篤な副作用が報告されたのは今回が初めてとのことです。

以下、奈良県薬務局発表(要約)
2011年4月26日 奈良県薬務局はED治療薬のシアリス(有効成分:タダラフィル)の海外製模造品による健康被害が発生したと発表。

2010年6月頃に40歳代の男性が模造品シアリス錠(50mg)を服用し、数時間後に痙攣、意識低下で同県立医科大学病院に搬送され、脳血栓が確認された。

男性は回復して退院しているが、症状と模造医薬品との因果関係は否定できないという。

同病院では、1月中旬に呼吸苦で搬送され、間質性肺炎で死亡した患者のポケットにシアリス錠50mgがあったことをきっかけに、県に相談した。

患者の遺品には、シアリスのほか、勃起不全治療薬のレビトラ(バルデナフィル塩酸塩水和物)、抗真菌薬のジフルカン(フルコナゾール)の模造品もあった。

奈良県薬務局は、個人輸入した医薬品について、品質、有効性、安全性が国内で薬事法に基づいて確認されておらず、期待する効果を得ることができなかったり、人体に有害な物質が含まれている場合があると、注意喚起している。

健康被害2名、うち死亡1名(ともに因果関係不明)


以上のような事例もございますので皆様には今一度注意をして頂ければと思います。

ED治療薬は、信用できる病院やクリニックでしっかりと医師より診察を受けて処方してもらうようにしましょう!!!

関連リンク
ファイザー製薬提供 ED治療薬情報サイト

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日本新薬株式会社提供 ED治療薬情報サイト

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万有製薬(現:MSD)提供 プロペシア情報サイト

ORGANON提供 プロペシア情報サイト