手足口病!!2015.10.20
こんにちは、浜松町第一クリニック大宮院 井上です。
夏も終わり、秋らしく涼しげな季節になってきましたが、今回は今年の夏も流行した「手足口病」についてです。
手足口病とは
口の中や、手足などに水疱性の発疹が出る、ウイルスの感染によって起こる感染症です。子どもを中心に、主に夏に流行します。感染者の90%前後を5歳以下の乳幼児が占めています。
感染方法は
感染経路は、飛沫感染、接触感染、糞口感染(便の中のウイルスが口に入って感染すること)が知られています。特に、この病気にかかりやすい乳幼児が集団生活をしている保育施設や幼稚園などでは注意が必要です。なぜなら、子ども達同士が接触しやすい環境であることや、衛生に対する意識がまだ薄く、施設の中で手足口病が発生した場合には、集団感染が起こりやすいためです。また、乳幼児では原因となるウイルスに感染した経験のない者の割合が高いため、感染した子どもの多くが発病します。
症状は
感染してから3~5日後に、口の中、手のひら、足底や足背などに2~3mmの水疱性発疹が出ます。発熱は約3分の1にみられますが、あまり高くならないことがほとんどであり、高熱が続くことは通常はありません。ほとんどの発病者は、数日間のうちに治る病気です。しかし、まれですが、髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの中枢神経系の合併症のほか、心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺など、さまざまな症状が出ることがあります。また、手足口病の典型的な症状がみられずに重症になることもありますので、注意が必要です。
毎年、夏を中心に発生し、7月下旬に流行のピークを迎えます。
手足口病は、ほとんどの場合、軽症で治りますが、重症化する割合が高いといわれているEV71による手足口病も流行しやすいようですので毎年夏には注意が必要ですね。
子供だけでなく、もちろん大人もかかります。
お子さんからや電車の中等からもらってくることもあるかもしれません。
大人がかかると重症化しやすいようなので日頃からのしっかりとした手洗いが大切です。
夏は過ぎましたが、油断せずに衛生面には常に気を付けるように心がけましょう。