プロペシアに次ぐ第2のAGA治療薬ザガーロが発売!?2015.9.18
こんにちは浜松町第一クリニック大宮院 受付担当の渡部です。
AGAについての新しい情報がございます。
2015年9月28日にグラクソ・スミスクラインがデュタステリドを有効成分としたAGA治療薬「ザガーロ」の製造販売承認を厚労省より取得しました。発売開始は10月末~11月初旬頃になりそうです。
※プロペシアのジェネリックではなく新薬です。
詳細については浜松町第一クリニックのHPにて掲載していますが要点のみこちらでも紹介させていただきます。
製造発売元【グラクソ・スミスクライン】
イギリスに本社を置く世界第6位の売上を誇る大手製薬会社です。
現在、同じくデュタステリドを有効成分とし国内にて認可されている医薬品として前立腺肥大症(BPH)治療薬である「アボルブ」(1日1回0.5mgを服用)があります。
こちらは2009年に製造販売承認を取得していて前立腺肥大症(BPH)治療薬の分野では国内にて20%のシェアがあり、既に日本国内でも数多くの人達が服用をしているお薬です。
デュタステリド(ザガーロ)の特長
- 国内での厚労省から認可されるAGA治療薬としてはプロペシアに続いて2つ目となります。
- 剤型は0.1mgと0.5mgの2種類の規格でカプセル錠の可能性有。
- 作用機序はプロペシアの主成分であるフィナステリド同様、AGAの原因であるDHTを生成するのに必要不可欠な5α-還元酵素を阻害することでDHTの生成を抑制しAGAを改善する。
※DHTとは=(ジヒドロテストステロン)還元酵素である5αリダクテーゼ(5-AR)により代謝されたテストステロンである。男性型脱毛症(AGA)や前立腺肥大などを引き起こし、また精力増強にも関係があると言われる男性ホルモンの一種です。 - DHTを作るきっかけとなっている5α-還元酵素にはⅠ型とⅡ型という2つの型があります。プロペシアの成分であるフィナステリドはⅡ型5α-還元酵素の働きを阻害することに対してデュタステリドは、Ⅰ型の5α-還元酵素もⅡ型の5α-還元酵素も働きを抑えることができます。プロペシアよりもDHTの生成をより強く抑えられることから効果も期待できるが、プロペシアより作用が強い事もあり副作用が心配かと思われます。しかしながら、データ上では種類及び発生頻度はプロペシアとあまり変わりません。
ザガーロの主な副作用
- 勃起不全
- リビドー(性欲)減退
- 乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感)
- 肝機能異常
- その他(蕁麻疹、めまい、射精障害、腹部不快感)(1%未満)
併用禁忌薬
- プロペシア同様無し。
※CYP3A4阻害作用を有する薬剤(HIV治療薬のリトナビル、抗真菌薬のケトコナゾール・イトラコナゾール等)は併用によりデュタステリド血中濃度が上昇する可能性があるため併用注意。
注意点
- プロペシア同様、女性・子どもは服用してはいけません。
- デュタステリドはフィナステリド(プロペシア)よりも血中濃度の半減期が大幅に長いので24週間以上服用した場合、献血は半年以上できなくなります。
尚、当院にてザガーロの取り扱い又は取扱い時の価格等については現在未定となっております。
ザガーロに関する詳細・新しい情報がありましたら当院のホームページでも随時更新を致しますのでご確認頂ければと思います。
より詳しい情報をご覧になりたい方は⇒ザガーロ(デュタステリド)について