緑内障とは!!2015.9.10
こんにちは、浜松町第一クリニック大宮院 井上です。
本日は目の病気である、「緑内障」についてです。
まずは緑内障とは眼圧が高くなる事により視神経が圧迫されて、視力に障害がでる病気です。
この緑内障は、40歳以上の30人に1人の割合で発症の可能性がある、身近な病気です。
しかも中途失明原因では第2位という恐ろしい病気なのです。
緑内障にも種類があります。
閉塞隅角緑内障(急性)→房水が排出されずに眼圧が急激に上がります。
この急性緑内障は、目の激しい痛み・吐き気・頭痛等の発作が起こります。
上記発作の前触れとして眼が重たく感じる・かすんで見える・光の周りにもやがかかっていたり、虹の様な物が見えたりします。
その様な症状を感じたら眼科に御相談下さい。
急性緑内障は発作が起こってから24時間以内に適切な処置を受けることが大切です。
治療法は、眼薬や点滴で眼圧を下げたり、レーザーでの治療をしたり、手術をする場合もあります。
開放隅角緑内障(慢性)→房水が排出されにくく、次第に眼圧が上がります。
この慢性緑内障は中高年の方に一番多い緑内障です。
急激な発症はありませんが、もし眼圧が高いと言われた方は注意しましょう。
治療法は、基本的には薬を使って眼圧を正常値まで下げ、病気の進行を抑えますが効果があまりない時には、急性緑内障と同じでレーザー治療や手術を行います。
正常眼圧緑内障→眼圧が正常でも発症することがある緑内障です。
正常な眼圧であっても、眼球の構造の弱さや視神経に栄養を送る毛細血管の血行不良、視神経そのものが弱かったりと色々推測されますが、発症のメカニズムがまだ解明されていない緑内障です。
治療法は、慢性緑内障と同じで眼圧を下げる薬を使ったり、血液の循環や視神経の働きを高めるために血行促進剤やビタミン剤などを併用することもあります。
発作を防ぐ為の自己管理!
- 極度の興奮やイライラ、ストレスを貯めない。
- 暗い所で長時間の眼の酷使やうつむいたままの姿勢を続けない。(眼圧が上がる原因となる)
- カフェインを摂り過ぎない。(コーヒー・紅茶・緑茶の飲み過ぎ注意)
- 病院で用いる検査薬の中には急性発作をまねく物もありますので、病院で検査を受ける際は、必ず緑内障の旨を伝えて下さい。
以上を日頃から心がけてみましょう。
眼の事で不安があれば眼科医に御相談下さい。
次回は、「白内障」についてお話しします。
※当院処方の安定剤デパスは、上記の閉塞隅角緑内障の患者様には併用禁忌となっております。処方はできませんのでご了承下さい。開放隅角緑内障の方には、処方は可能です。
ちなみに重症筋無力症の患者様にもデパスは併用禁忌です。