高齢男性の性的活動性および性的要求の低下はテストステロン値の低下を生じさせる可能性2015.5.1
こんにちは。大宮院の仲川です。
Decreased sexual activity and desire may lead to lower testosterone in older men
Reutersニュースより紹介させて頂きます。
高齢男性では、性的活動性および性的欲求の低下により血清テストステロン値が低下する可能性のあることが、オーストラリアで実施された新規研究から示されている。
性的活動性および性的欲求は低下しているが、勃起機能が低下していないことは、血清中のテストステロン値の低下結果ではなく、その原因である可能性のあることが、カリフォルニア州サンディエゴで開催されたENDO2015で3月7日にポスター発表により示された。
「今回の知見は、中年および高齢の健康で性腺機能が正常な男性に対する性機能改善目的でのテストステロンの処方の大幅な増加をほとんど支持しない」
「テストステロン療法は、生殖器系疾患を有する男性に対するホルモン補充療法とみなされるべきであり、性機能障害を訴えているが、生殖器系疾患を有しない男性に対する治療と考えられるべきではない」
といった意見があがった。
最も、この研究は介入研究ではなく、
「著者らは単に血中テストステロン値を長期間連続して測定し、性行為に関する質問票を用いてこれらの男性の調査を行っただけである。長期間に血中濃度が低下することは驚くべきことではない。これは高齢男性を対象とした多数の研究で確認されている。性的活動性と性的欲求が長期間に低下することは驚くべきことではない」
「運動がテストステロン値を実際に上昇させる」
「テストステロン値が低い肥満男性では、食事と運動による減量が血清テストステロン値を上昇させる可能性があることが示唆されている」
といった意見も挙げられている。
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勃起障害とテストステロン値に関する新たな意見ですね。
少し前のブログでLOW症候群に関して触れましたが、因果関係がどこまでなのか何とも分からない部分がありますね、やはり。
安易に「自然な形」といった文言に振り回されない知識が、各々に求められると思います。