薬剤の種類によってEDに与える影響が異なる 2015.2.16
こんにちは。大宮院の仲川です。
今回はボストン地域にて行われた研究に関してのお話です。
Common prescription medication use and erectile dysfunction. Results from the Boston Area Community Health (BACH) Survey
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3834242/
“薬剤の使用が疾病そのものに与える効果に加え、EDの発症に関与するかどうか議論を呼んでいる。 また処方薬の数の増加はED発症の確率に関連しているとされている。 そこで本研究では一般的に用いられる降圧薬・向精神薬・抗炎症鎮痛薬とEDとの関連を調査した。”
とのこと。
上記が分かりやすい図になっています。
向精神薬のうち三環形抗うつ薬およびベンゾジアゼピン系薬についてはオッズ比が2~3倍を示しEDに対する影響が認められたが、降圧薬・抗炎症鎮痛薬についてはEDへの影響は認められなかったとのことです。
日本でのED診療ガイドライン
[PDF]http://www.jssm.info/pdf/ed_guideline.pdf
降圧薬の中にはEDに悪影響が考えられるケースもある印象ではありますが…
使用に注意しつつ、必要な薬剤はしっかりと内服・疾患コントロールすることが重要だと思います。