精子は季節の影響を受ける 2015.2.10
こんにちは、ご無沙汰しております。
大宮院の仲川です。今年もよろしくお願いします。
Seasonal variations of human sperm cells among 6455 semen samples: a plausible explanation of a seasonal birth pattern
http://www.ajog.org/article/S0002-9378(13)00146-4/abstract
今回はこちらの論文から。
イスラエルのSoroka大学医療センターのデータベースより。
6455の精液サンプルを対象とした研究で、正常な精子数群と乏精子症群の二つに分け、検討を行ったそうです。
またここで統計学的な数字を並べると不評でしょう。
結論に移ると…
① 精子パラメーターには季節変動があることが確認された
② 妊娠の確率を高めるためには、正常な精子数では冬に、乏精子症では春と秋に性交を促すのがよい
との結論になったそうです。
テレビ番組で野生動物の特集をみる際、1年の中で繁殖の時期が明らかに限られている動物がほとんどではないかと思います。
人間にも生物として、そういった側面があるのかもしれませんね。