EDと心臓病 2015.1.26
こんにちは、事務の井上です。
今回は「EDと心臓病」の関係についてです。
まず、心臓におこる病気にはどのようなものがあるのか、主なものを簡単に説明します。
- 心筋梗塞→心臓に血液が回らなくなる。心臓に栄養が回りにくくなることで心臓の組織が弱くなっていく病気。
- 狭心症→胸に痛みがはしる。心臓の血管が詰まって血液が不安定になることで起こる病気。
- 不整脈→脈が乱れる・異常が出る。脈拍のリズムが一定でなくなる症状を見せる病気。
- 心不全→心臓機能が急停止する。心臓の機能に問題が発生することで起こる病気。
- 心臓弁膜症→血管が心機能を阻害する。血液の逆流を防ぐ弁に異常が発生する病気。
- 動脈瘤→血管に出来るコブ・動脈瘤。動脈にコブが出来て破裂することがある病気。
- 心筋症→心臓の筋肉に現れる病気。心臓の筋肉が衰えて心機能が低下する病気。
- 心臓肥大→心臓が大きくなる。心臓が通常よりも大きくなることで心機能が低下する病気。
- その他の心疾患→心臓に起こるさまざまな病気。心室細動(不整脈の一種で健康な人にも起こりうる心疾患)、先天性心疾患(ファロー四徴症は、代表的な先天性心疾患です。)、心房中隔欠損・心室中隔欠損等。
※場合によっては歯周病からも心臓病を引き起こすこともあります。
上記の心臓病の中でもEDと関連性が高いのが心筋梗塞や狭心症などの「虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)」です。
「虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)」とは血液の循環不全で心筋の一部に虚血を生じ,そのために起る心疾患の総称です。
狭心症や心筋梗塞は、何らかの原因によって心臓に酸素を送り込んでいる冠状動脈がふさがれて、心筋が血液不足になることで起こる病気です。
虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)を引き起こす前段階に「冠状動脈狭窄」があります。
心臓の周りを囲むように存在する冠状動脈が脂肪や細胞の死骸などによって狭くなり血行の流れが悪くなった状態です。
これが進行すると虚血状態になります。
EDの中でも血管が原因となる器質性EDと虚血性心疾患は、どこの血管で起こったかという違いはあれ動脈硬化や血流の低下、血管の詰まりなど同じ症状が起こっています。
心臓の冠状動脈が詰まれば心筋梗塞や狭心症、陰茎動脈の血管が詰まればED(勃起不全)となるのです。
皆様も健康には注意して年に一度は、健康診断や人間ドックを受けてご自身の体調を管理していくこともED対策もひとつではないでしょうか。