PDE(ホスホジエステラーゼ) 2014.9.16
こんにちは。大宮院の仲川です。今年の夏は短かった気がします。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
現在、日本において発売されているED治療薬(バイアグラ・レビトラ・シアリス)、いずれもPDE5阻害薬に該当します。
ところで、この「PDE」そして「5」にはどのような意味があるかご存知ですか。
「PDE」に関して。
今回のブログの題名にもなっている通り、「ホスホジエステラーゼphospho-di-esterase」の略称となっています。これは酵素の名前です。
その役割ですが、サイクリックAMPおよびサイクリックGMPの分解を行う酵素、となっています。
文献などでは、サイクリックAMPおよびサイクリックGMPはそれぞれ、cAMP・cGMPと記載されている事が多いです。
このPDEという酵素ですが、11種類のファミリーを形成している(もう少し多いという意見も)と言われています。
ファミリー…。アイソザイムとも言います。
同一の生化学反応を触媒する複数の酵素の事です。
PDEに関して言えば、「同じようにcAMP・cGMPの分解をするけど、少し構造が異なるPDE(酵素)」が11種類かあり、これを総称してファミリーと呼んでいるということになります。
それに数字を振り分けたと考えてください。
PDE1,PDE2,PDE3,…とPDE11まで現在のところ発見されています。
現在、日本で発売されているED治療薬はPDE5阻害薬と言いましたが、この「5」は番号のようなものだと思ってください。
11種類あるPDEのうちPDE5を阻害する薬、といった具合です。
この部分をどのように調整するか、が難しいのですが…
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続きは次回で