ジェネリック医薬品って? 2014.8.7
こんにちは、浜松町第一クリニック大宮院 事務長の井上です。
最近、患者様がジェネリック薬品に対して誤解をしているような質問が多々あったので、
今回は「ジェネリック薬品とは何ぞや!」を少し書いていきます。
Q:ジェネリック医薬品って何?
A:ジェネリック医薬品(後発医薬品)は新薬(先発医薬品)(今回のお話の場合は、ファイザー社のバイアグラ)の特許が切れた後に販売されるお薬で新薬(今回はバイアグラ)と有効成分が一緒で効き目も同じ、しかも安い。ちなみに「ジェネリック/generic」とは「一般的な」という意味です。
Q:なんで安いの?
A:簡単にいうと新薬に比べて、開発費・開発期間が抑えられるからです。通常、新薬を開発するのに開発費は数百億円、開発期間は10~15年かかるといわれております。しかし、ジェネリック(後発品)は成分と品質が同じであることを証明すればいいので開発費も数千万円、開発期間も数年で済みます。これが価格の差に出てくるのです。
Q:バイアグラと同じ効果はあるの?安心して飲めるの?
A:新薬(ここではバイアグラ)と主成分は一緒でかつ安全であると国が認めないと製造や販売はできません。厳しい国の基準をクリアして初めて製造・販売ができるのです。
以上のことから患者様がよく言われる
・ジェネリックって効かないんでしょ?
・ジェネリックって何か怪しいよね?
・ジェネリックって違うお薬なんでしょ?
というジェネリックに対する解釈が間違っていることにお気付き頂ければと思います。
ただ、日本におけるジェネリック医薬品(後発医薬品)の普及率は数量ベースで20%程度しかないので、皆さんが知らなかったり不安になるのもわかる気はしますが。
ちなみにアメリカ、カナダ、イギリス、ドイツなどの先進国の普及率は、アメリカ71%、カナダ66%、イギリス65%、ドイツ62%だそうです。
最後に、先発医薬品の特許が切れると後発医薬品がゾロゾロ出てくることから、「ジェネリック医薬品」のことを「ゾロ」とか「ゾロ品」、「ゾロ薬」なんて呼んでいる方もいらっしゃいます。