ED治療薬と食事の影響(再) 2014.6.23
こんにちは。
浜松町第一クリニック大宮院、院長の仲川です。
バイアグラのジェネリック薬品が発売されました。
より多くの、必要な方々にED治療薬が出回るようになればと思います。
以前にも簡単に取り上げさせて頂きましたが、食事中や食後などの、
『ED治療薬と食べ物(カロリーがあるもの)がお腹の中で混ざってしまう』
状況の内服ですと、効果が出ません。
これに関する、具体的なデータがありますため紹介させて頂きます。
ファイザー社内資料:日本人健康成人を対象とした単回投与試験―食事の影響に関する検討
◆食事の影響
健康成人男性16例にシルデナフィル50mgを食後又は空腹時に単回経口投与し、体内動態に及ぼす食事の影響を検討した。 シルデナフィルのTmaxは食後及び空腹時投与でそれぞれ3.0及び1.2時間であり、食後投与により吸収速度が有意に減少、Tmaxが1.8時間延長、T1/2は0.09時間短縮した。
Cmaxは食後投与で149ng/mL、空腹時投与で255ng/mLであり、AUC0~∞はそれぞれ697.5及び 806.2ng・hr/mL であった。食後投与によりCmax及びAUC0~∞は空腹時に比べてそれぞれ42%及び14%有意に減少した。
となっています。
ご覧の方々の興味が一気になくなるのを感じます…
一応、説明させて頂きますと、縦軸!これは対数グラフになっています。
縦の数字変化が著しい場合に使う手法です。
そして、この盾の数字はバイアグラの血中濃度。
高ければ高いほど、より勃起を補助する力が強いと考えてください。
2つのグラフ、山の頂点の部分の数値が、文章で言うところのCmaxです。
空腹時で255ng/mL 食後投与で149ng/mL
おおよそ、60%弱の効果になってしまう、といった具合でしょうか。
結論としましては、食後にバイアグラを服用すると、効き目がかなり弱くなる+効き始め時間もずれるといいうことになります。